【円キャリー】今後も円高は進むのか?

円 オルカン(投資信託)

円キャリー取引

今回、約1か月のうち、1ドル161円台から141円台へと20円も急激な円高となりましたが、それの要因として「円キャリー取引」が挙げられています。

円キャリー取引は以下のように説明されます。

円キャリー取引(Yen Carry Trade)は、低金利の日本円で資金を借り、その資金を使って他の高金利通貨(ドル、ユーロなど)や資産(株式、債券、不動産など)に投資する取引手法です。この戦略は、利回りの差を活用して利益を得ることを目的としています。

今回は、円キャリー取引の巻き戻しが起こったとされています。

つまり、円→外貨ではなく、外貨→円へと両替が大量に行われた結果、円高が進んだということですね。

原因としては、7月30日、31日に行われた日銀の金融政策決定会合において、予想外の利上げが決定されたことに加えて、今後の金利の見通しもタカ派的であったことが挙げられます。

さらに、米国では雇用統計が予想以上に下振れし、失業率が4.3%まで悪化しており、9月の利下げが急速に織り込まれたことが挙げられています。

この日米の二つの要因が重なって、円キャリー取引の巻き戻しが一斉に行われた結果、一気に円高になったとされています。

今後の為替の見通しは

では、今後の為替が円高か円安か、どちらに進むのか気になるところですが、当然ですがそれは誰にもわからないと思います。

日本では、内田日銀副総裁が、「金融市場が不安定な時期に利上げはしない」と発言されたことから、米国市場が落ち着いている限りは、徐々に円安が続いていくものと思われます。

この発言は、日銀の「敗亡宣言」ともいわれていますね。

しかし、今週は8月14日に米国の消費者物価指数が発表されます。また9月6日は雇用統計と・・・

今後も重要指標が定期的に発表されるため、これらの指標で米国の景気後退を示唆するような弱い結果がでれば、米国の長期金利の下落を受けて、円高が進むことが予想されます。

それでも、今回の急激な円高によって円キャリー取引の7割程度が解消されたとされているため、仮に、円高方向に進むことになったとしても、今回ほど急激に相場が動くことはないように思います。

まとめると、

「今後は徐々に緩やかに円安が進むも、アメリカの経済指標の結果次第では円高になる。」

となります。

つまり、意味するところは、為替なんてどう動くか予想なんてできないということですね(笑)

もし為替が予想できるならFXやって稼いでいますが、私のような凡人には予想できません。

為替なんて予想しなくても、長期で資産形成できる投資信託という素晴らしいツールがあります。

投資家「今が1ドル140円台で円安だから積立は一時的にやめようかな・・・」

などのような意見をたまに見かけたりしますが、本当に今の1ドル140円前後の水準が円安なのかどうかなんて、将来にならないとわからないものです。

もしかしたら、2,30年後は1ドル200円前後になっているかもしれません。もちろん、1ドル50円になる可能性も0ではないでしょう。

一番やってはいけないことは、「為替が超円安だから」といった理由により積立を中断してしまうことです。

将来が予測できないからこそ、愚直にオルカンなどの優良な投資信託の積立を継続する!

それが投資の最適解だと私は信じています。

以上です。

今後ともよろしくお願いいたします。

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