投資信託(株式)への資金流入が過去最大規模に
ダイヤモンド・ザイの記事にありましたが、新NISAの効果もあり、2024年上期の投資信託への資金流入額は+8.4兆円と、半年間の資金流入額としては歴史的な水準となったそうです。
今回の流入額は過去の歴史を振り返ると、2007年の上半期の資金流入額である+8.6兆円と匹敵する水準とのこと!
新NISAによって、日本の大勢の個人投資家が証券口座を開設し、かつ莫大な資金が投資信託の購入に投じられていることを裏付けるデータですね。
投資信託と言っても種類が沢山ありますが、具体的に何が購入されているのか?
答えは「株式」です! 特に「外国株式」が大半となっています。
おそらくですが、オルカンやS&P500などの優良な投資信託へ投資する王道の投資を実践する方が多いのでしょうね。
一方の「国内株式」への資金流入はそれほど多くはありません。とはいっても、増加していることには間違いありませんが。
国内株式への資金流入がもっと増加して、日本の株式市場がより活性化することを期待しています。
また、個人的に気になったところとして、同サイトで【NISA投信グランプリ2024】なるものが発表されておりまして、その中で、【世界株部門】のランキングが記載されていました。
ランキングは以下の通り。
最優秀賞の「ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)」のみ信託報酬がまだ良心的な水準となっていますが、それ以外は信託報酬1%超えの商品ばかりで驚きました。
こういうランキングを見てしまうと、やっぱり証券会社などは信託報酬が高いものを購入して、手数料を稼ぎたいんだなぁと思ってしまいます(汗)
まぁ、会社も利益を得なければいけないので仕方ないのかもしれませんが、投資家目線からすると信託報酬1%超えは、たとえどれだけ優れた投資商品であったとしても購入するのは躊躇われます。
個人的には、投資信託の信託報酬は0.1%以下が理想的!
0.2%以下なら、ギリギリセーフと言った感じでしょうか。
長期投資において、信託報酬というコストを削減することは投資結果にダイレクトに影響します。
例えば、毎月10万円積立、利回り5%と想定した場合の、20年後の評価額は以下の通りとなります。
- 信託報酬 0.1%・・・約4079万円
- 信託報酬 1.0%・・・約3680万円
約400万円の差が生じています!
特に、長期投資の場合は、この差はとても軽視できるものではないですね。
もし、「AI〇〇ファンド」「次世代〇〇ファンド」など、アクティブファンドで気になる投資商品がある方は、まず信託報酬をチェックしてみることをお勧めします!
信託報酬を見て、コスト計算を行うことで、冷静な投資判断ができるかもしれません。
一番いいのはオルカンと比較することですね。
圧巻の0.06%です!
このオルカンと、アクティブファンドの信託報酬と比較するのはルール違反かもしれませんが
この「〇〇ファンド」良さそうだけど、信託報酬1.5%はどうなんだろうか・・・
といった具合に、一度冷静になって判断する機会を与えてくれると思います。
もちろん、アクティブファンドすべてを否定したいわけではなく、信託報酬に見合った大きな利益を得ることができる投資商品があることも否定しません。
しかし、アクティブファンドの8割から9割はインデックスファンドに負けているというのも事実であり、それらを念頭に投資商品を取捨選択する必要があります。
昔は、信託報酬2、3%程度のものがざらにありましたし、それと比べたら今は格段に投資環境が改善したと言えるでしょう。
新NISAも始まり、かつ、オルカンなどの優良な投資商品もそろっている今の環境は本当に恵まれてるんだなぁと実感します。
それでも、上記のランキングにあるような信託報酬が高い投資商品を企業がおすすめしているのも事実です。
我々個人投資家としては、企業の利益のために作られたランキング(情報)などに振り回されることなく、インデックスファンドへの積立という、コストが最小で、王道の投資を継続することが重要だなと改めて思いました。
以上です。
今後ともよろしくお願いいたします。