【おすすめ?】オルカンへの積立投資について【危険?】

オールカントリー オルカン(投資信託)

オルカンとは

オルカンとは、オール・カントリーの略称です。

その名の通り、全世界の株式に投資できる商品で、世界中の株式市場に投資することでリスクを分散し、長期的な資産形成を目指す投資商品です。

全世界の株式市場に投資する投資信託は各社から様々な商品が出ていますが、私が実際に購入している商品は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。

SBI証券の販売金額ランキング(2024年6月)では、堂々の1位を獲得している大人気商品です!

ここでは、オルカンの特徴をご紹介していきたいと思います。

オルカンの良いところ

オルカンの6割は米国株

アメリカ国旗

さて、オールカントリーと聞くと、全世界のすべての株式市場を網羅しているようなイメージを持つ方がいるかもしれません。(私も最初はそのように考えていました)

ですが、実際は全世界の約50か国に投資する商品となっています。また、株式としては約3000銘柄を投資対象としています。

これだけの銘柄に分散投資することは個人ではほぼ不可能でしょう。

全世界の3000銘柄への分散投資を、この投資信託1本を購入することで実現できるということが、この商品の最大のメリットと言えるでしょう。

さらに投資信託の個別の銘柄名を見ていくと、アップル、マイクロソフト、アマゾンなど、世界中に名の知れた超有名銘柄を筆頭にアメリカ企業の割合が約6割を占めています!

その他の先進国(イギリス、ドイツ、日本など)の銘柄が約3割、残り1割は新興国(中国、インドなど)が占めています。

もちろん日本の有名企業であるトヨタ自動車、ソニーグループなども入っています。

オールカントリーという名前ではありますが、その大半を米国株が占めているという事実は知っておいた方がいいでしょう。

世界経済の成長に賭ける商品

オルカンは、ある特定の国の成長に賭ける商品ではなく、全世界の成長に賭ける商品と言えます。

株式市場の将来について、巷では色々な意見を耳にします。

「これからはインドが来る!」

「いやいやアジアの成長が期待できる」

「将来はアフリカが伸びるはずだ!」

「過去を見る限りアメリカの成長は今後も揺るがない」

など、実に様々な意見がありますが、これはいつの時代でも同じようなことが言われていると思います。(かつて1980年代には「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われたことと同じですね。実際は、今の日本の凋落ぶりを考えると悲しくなりますが・・・)

結論として、どの国が(より具体的にはどの国の株式市場が)今後成長していくかどうかは誰にもわからないと私は考えます。

ただ、どの国が伸びるかどうかはわかりませんが、将来にわたって世界経済は成長を続けるだろうことは想像できます。

過去30年間の全世界株式の成長率は、年平均で約9%と言われています。

将来は誰にもわからず、今後もこの成長率を維持できるとは断言はできませんが、控えめに見ても5%程度の成長は期待できるのではないかと思います。

今後、アメリカが来るのか、新興国が来るのか、はたまた日本が大復活を遂げるのかはわかりませんが、全体として世界経済は今よりも成長していると考える人には、オルカンは最適な商品と言えるでしょう。

そして、その世界経済の成長の恩恵を受けるためには、コツコツと積立を継続することが必要不可欠です。

今後コロナショックのように、「〇〇ショック」という大きな暴落が来た場合であっても、冷静に積立を継続できるよう私自身も気を付けていきたいと思います。

経費が少なく、運用の手間がない

オルカンに投資することで、世界の株式に分散投資できますが、気になるのはその運用コストでしょう。

私も投資しているeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、コスト最安を掲げて運用されている素晴らしい投資商品です。

信託報酬は以下の通り、0.1%を下回る0.05775%以内となっており、さらに、同社のホームページを見てみると以下の様に記載されています。

eMAXIS Slimは業界最低水準の運用コストを目指し続けます!

我々個人投資家にとって運用コストは低ければ低いほどいいことは言うまでもありませんが、ここまで個人投資家に寄り添ったことを宣言してくれる企業はほかにはないのではないでしょうか。

運用会社である、三菱UFJアセットマネジメント株式会社さんに感謝です!

仮に、今後、他社から全世界の株式に投資する投資信託が出てきたとしても、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)ならば、他社に負けないように手数料を引き下げてくれると期待できます。

また、オルカンは、プロの運用会社である三菱UFJアセットマネジメント株式会社が管理するため、個人投資家が自分で銘柄を選ぶ手間が省けます。

定期的にポートフォリオが見直されるため、投資効率の向上も期待できるなど至れり尽くせりの商品と言えます。

オルカンの悪いところ

為替リスクがある

為替リスク

さて、オルカンの良いところを述べてきましたが、次はリスクについて説明したいと思います。

ご承知おきの通り、全世界の株式市場に投資するためには日本円のまま投資することはできず、アメリカならば米ドルへ両替をする必要があります。

そのため、全世界の株式に投資する場合は、常に為替の影響を受けることになり、為替が変動することによって、投資信託の資産額(価値)は変動することになります。

具体的には、為替が円安に動けば、オルカンの資産額は上昇します。反対に、円高になれば、資産額は下落します。

幸いなことに、現在(令和6年7月現在)は、世界的に株高基調となっていることに加えて、歴史的な円安水準となっています。そのため、今は株高の恩恵×円安の恩恵という二重の恩恵を受けたラッキータイムと言ってもいい時期でしょう

ですが、今後もこの状態が続くとは限りません。

もし、為替が1ドル160円前後から130円前後へと約20%円高になるだけで、資産額の20%が吹き飛ぶことになります。

具体的に、今のオルカンの評価額が1000万円の場合、これが800万円まで下落することになります。

もし、1ドル100円になった場合は・・・恐ろしいですね(泣)

これに加えて、円高になると、多くの場合株価も下落している可能性が高いため、かなり悲惨な状況になる恐れがあります。

以上のように考えると、為替リスクというものは想像している以上に、大きな影響があるものだと理解できると思います。

ただし、為替リスクについては、長期間にわたってコツコツと積立投資することで、円安の時も円高の時も投資信託を購入することになり、結果的にドルコスト平均法によって、そのリスクを一定程度抑える効果があると考えられます。

ドルコスト平均法

投資においてリスクを分散し、長期的な資産形成を目指す方法の一つです。この方法では、一定の金額を定期的に投資し続けることで、市場の価格変動に対して投資コストを平均化し、価格や為替の影響を最小限に抑えることを目的としています。

将来の10年、20年先を見据えた長期投資ならば、為替リスクについてはそれほど恐れる必要はないと考えています

まとめ・・・世界が成長すると信じてオルカン投資を続けます!

以上、オルカンについて説明しましたが、いかがでしたでしょうか。

オルカンは、世界中の株式市場に幅広く投資することでリスクを分散し、長期的な資産形成に貢献してくる魅力的な投資商品です。

しかし、今後コロナショックなどの様に、〇〇ショックという大暴落が来た場合は、大きく資産額が下落することが予想されます。

そのような時、積立をやめてしまうのではなく、世界経済の長期的な成長を信じて、忍耐強く積立を継続することが重要です。

私自身も、本記事に記載したように、今後大暴落が来た場合でも、ブレることなく恐怖心に打ち勝ち積立を継続できるよう心掛けたいと思います!

なお、巷では、「オルカンvsS&P500どっちがいいか論争」が繰り広げられていますが、個人的にはどちらでも長期的に見ればリターンに大差はないのではないかと考えています。

これについては、別の記事でS&P500との違いについても取り上げてみたいと思います。

以上です。

今後ともよろしくお願いいたします。

タイトルとURLをコピーしました