【利回り5.7%】大和工業(5444)は買い時か?ー高配当株分析【おすすめ!?】

鉄鋼 高配当株

大和工業の基本情報

この記事では、私がチェックしている高配当銘柄を随時ご紹介させていただきます!

今回ご紹介するのは、大和工業(5444)です!

ちなみに、呼び方はヤマトコウギョウです!

電炉大手でH形鋼が主力。早くから海外積極的、タイのほか持分で米国や中東、韓国など展開

(Yahooより引用)

業種は、鉄鋼業で、景気敏感銘柄と言えます。

企業の強み・・・安定した収益基盤

大和工業は、鉄鋼業界の中でも堅実な経営を続けており、安定した収益基盤を持っています。

コロナショック時も赤字になっておらず、利益を確保しているところは評価できるのではないかと思います。

また、国内外での需要に対応するためリスク分散が図られている点も強みです。

大和工業は、国内市場だけでなく、アジア、北米、ヨーロッパなど世界各地で事業を展開しています。このグローバル展開により、地域的な需要変動への対応力が高く、特定地域の経済状況に依存しない収益構造を持っています。

海外売上高比率は50%となっています。

海外での成長も期待できるため、今後の事業拡大にも大きなポテンシャルを秘めています。

企業の弱み・・・為替リスクが大きい

強みの裏返しとなりますが、大和工業は、海外市場に大きく依存しているため、為替の変動が業績に直接影響を与えるリスクがあります。

特に円高局面では、売上や利益が減少する可能性があります。

為替リスクに対するヘッジ戦略が重要となりますが、完全にリスクを回避するのは難しいため、この点は弱みとなり得ます。

また、昨今言われている鉄鋼の過剰生産問題や、中国など新興国の動向が市場に大きな影響を与えることがあります。このような外部環境の変化、需給の変動が同社の業績に悪影響を及ぼすリスクがあります。

大和工業の株価情報と各種指標(令和6年8月2日時点)

株価情報や各種指標は以下の通りで、私の考える高配当株の選定基準と比べて、過去10年累進配当という基準を満たせていません。ただ、21年3月期の1回のみの減配となっており、それを除けば累進配当を継続しています。

時価総額4,574億円なので、中型株です。

直近の株価の急落もあり、配当利回5.7%とかなりの高配当株と言えます!

同社の過去10年平均の利回りである3.2%と比較してかなりの割安水準です。

配当性向は45%となっており、許容範囲内かと思います。自己資本比率も80%超と大変高い水準で財務体質も盤石です。

また、24年3月末現在で現預金が約2300億円、投資有価証券が900億円に対して、有利子負債が0円となっており、キャッシュリッチ企業と言えます。

これで時価総額4,574億円はかなりの割安水準ではないでしょうか。

また、会社の方針として、「一株当たりの配当金として最低300円とする」とされていることから、今後業績が大きく崩れたとしてもお、大幅な減配はないと言えることから比較的安心して購入できる銘柄かと思います。

注意点として、海外売上高が約50%となっており、為替リスクが大きいことは頭に入れておいた方がいいかと思います。

四季報予想では、今期と来期ともに増収減益見通しであることも注意が必要ですね。

チャート分析(Yahooより引用)

チャートを見ると、きれいに右肩上がりとなっていましたが、直近の下落によって下落トレンドに入るのか気になるところです。

現在の7,000円前後の価格は、一定のサポートラインがある価格帯のため、ここで踏ん張ってくれるようなら買いのタイミングとしては良いかもしれません。

結論・・・割安だが、市場が落ち着くのを待ちたい

私の結論としては、選定基準をほぼ満たしているため、あとは購入のタイミングのみだと考えます。

先ほども書きましたが、配当利回りについて、5.7%は大変魅力的ではありますが、市場がリスクオフムードとなっており、今投資するのは難易度が高いと考え、保留と判断しました。

鉄鋼業で景気敏感銘柄という位置づけから、今後リスクオフムードに一気に傾いたり、さらなる円高に振れると一段安となる可能性もあるため、今後もチャートを注視したいなと思います。

急反発してしまったら、ご縁がなかったと諦めます(笑)

以上です。

今後ともよろしくお願いいたします。

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